アコギの弦の交換方法|交換の目安と張り方の手順
ギターの弦は、使っているうちに少しずつ劣化していきます。古い弦のままだと、音がこもる、チューニングが合いにくい、押さえにくい……と、いいことがありません。
「弦交換は難しそう」と思うかもしれませんが、手順さえ覚えれば、自分で30分ほどでできます。この記事では、アコースティックギター(スチール弦)の弦の交換方法を解説します。
※ クラシックギター(ナイロン弦)は張り方が違うので、この記事の手順は当てはまりません。
交換の目安
次のようなサインが出たら、交換どきです。
- 音がこもって、きらびやかさがなくなった
- チューニングが合いにくい、すぐずれる
- 弦が黒ずんだり、さびたりしている
- 弦を指でなぞると、ざらざらする
弾く頻度にもよりますが、毎日弾く人なら1〜2か月に1回くらいが一般的な目安です。ライブの前は、数日前に交換しておくと、弦が伸びきって安定した状態で本番を迎えられます(張った直後は音がずれやすいため)。
用意するもの
| 道具 | 用途 |
|---|---|
| 新しい弦(1セット) | 6本入り。最初は「ライト」くらいの太さがおすすめ |
| ニッパー | 余った弦を切る |
| ストリングワインダー | ペグを速く回す道具。ピン抜きがついたものが便利 |
| チューナー | 張ったあとのチューニング |
| クロス(布) | 掃除用 |
弦の太さ(ゲージ)
アコギの弦には太さの種類があります。
- エクストラライト・ライト:細め。押さえやすく、初心者向け
- ミディアム:太め。音量が出て力強いが、押さえるのに力がいる
迷ったら、ライトゲージを選んでおけば間違いありません。指が痛くてつらい人は、エクストラライトも試してみてください(「弦を押さえると指が痛い時の対処法」)。
交換の手順
1. 古い弦をゆるめる
ペグを回して、弦を十分にゆるめます。張ったまま切ると、弦が跳ねて危ないうえ、ネックに急な負担がかかります。
2. 古い弦を外す
- ヘッド側:ペグに巻きついている弦をほどく(ニッパーで切ってもOK)
- ボディ側:ブリッジピン(弦を留めている小さなピン)を抜いて、弦を引き抜く
ブリッジピンは、ストリングワインダーについているピン抜きで、てこの原理で持ち上げると抜けます。ピンを紛失しないように注意しましょう。
3. 掃除をする
弦を全部外したタイミングは、指板やボディを掃除するチャンスです。乾いたクロスで、ほこりや汚れを拭き取りましょう。
※ 弦を一度に全部外すとネックへの負担が気になる場合は、1本ずつ交換しても大丈夫です。
4. 新しい弦をブリッジに留める
- 新しい弦の、リング(ボールエンド)がついた側を、ブリッジの穴に入れる
- ブリッジピンを差し込む。ピンの溝が弦の側(ヘッド側)を向くようにする
- ピンを指で押さえながら、弦を軽く引っ張って、ボールエンドがピンの先に引っかかるようにする
ここでボールエンドがきちんと引っかかっていないと、張っている途中でピンが浮いてきます。
5. ペグに通して巻く
- 弦をペグの穴に通す
- 弦を引っ張って張った状態から、ペグ2〜3個分くらいの余裕を持たせて折り曲げる(巻き代)
- ペグを回して巻いていく。弦がペグの軸の内側(ヘッドの中央側)を通って巻き付くように回すと、ナットからまっすぐ伸びて、チューニングが安定する
- 巻き目は、ペグの穴より下へ向かって重ならないように巻くと、安定する
巻き数は、太い弦で2〜3周、細い弦で4〜5周くらいが目安です。
6. 音程を合わせる
6本張り終えたら、チューナーで音程を合わせます(「ギターのチューニングのやり方」)。
7. 弦を伸ばして、チューニングし直す
新しい弦は、張った直後はどんどん伸びて音が下がります。
- 弦を1本ずつ、指で軽く持ち上げるように引っ張って伸ばす
- もう一度チューニングする
- これを何度かくり返す
8. 余った弦を切る
最後に、ペグから出ている余った弦をニッパーで切ります。切り口はとがっているので、短めに切っておくとけがを防げます。
よくある失敗
| 失敗 | 原因と対策 |
|---|---|
| ブリッジピンが浮いてくる | ボールエンドがピンに引っかかっていない。弦をゆるめて、押さえ直す |
| 張っている途中で弦が切れる | 音を上げすぎている。チューナーで確認しながら、少しずつ巻く |
| チューニングがすぐ下がる | 弦が伸びきっていない。何度か伸ばしてチューニングし直す |
| 巻いた弦がほどける | 巻き数が少ない。もう少し巻き代をとる |
弦を長持ちさせるコツ
- 弾き終わったら、クロスで弦を拭く(手の汗や皮脂がさびの原因になる)
- 弾く前に手を洗う
- コーティング弦(さびにくい加工がされた弦)を使う
新しい弦で、好きな曲を
張りたての弦は、音がきらきらしていて気持ちいいものです。
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まとめ
- 音がこもる・チューニングが合わない・さびているは交換のサイン
- 毎日弾くなら1〜2か月に1回、ライブ前は数日前に交換
- ボールエンドをブリッジピンにしっかり引っかけ、ペグには巻き代をとって巻く
- 張ったあとは弦を伸ばして、何度かチューニング