見やすいコード譜の書き方|耳コピした譜面をみんなが弾ける形にするコツ
耳コピでコードを聞き取ったら、次は譜面に書き起こす作業です。自分だけで使うならメモ程度でもいいのですが、ほかの人にも弾いてもらうなら、誰が見てもすぐ弾ける形にしておきたいところです。
この記事では、見やすいコード譜を書くためのコツを、譜面を作る人向けにまとめました。耳コピの手順そのものは「耳コピのやり方」で解説しています。
1. コードは「切り替える文字」の上に置く
コード譜でいちばん大事なのは、どの文字でコードが変わるかが正確にわかることです。
C G
うさぎ おいし かのやま
- コードは、そのコードに切り替える瞬間に歌う文字の真上に置く
- 歌詞の途中でコードが変わるなら、その文字の上に。「だいたいこの辺」ではなく、1文字単位で正確に
テキストで書くときは、コードを歌詞の中に [C] のように入れる書き方が便利です。文字の位置がずれる心配がありません。
[C]うさぎ おいし [G]かのやま
歌い出しより前にコードが変わる場合
歌い出しの前(前の小節の途中など)でコードが変わるときは、歌詞の前にコードだけを置きます。弾く人が「歌の前にコードが変わる」とわかるようにしましょう。
2. セクションごとに区切る
曲をイントロ・Aメロ・Bメロ・サビ・間奏・アウトロなどのセクションに分け、見出しをつけます。
【Aメロ】
[C]うさぎ おいし [G]かのやま
【サビ】
...
- 弾く人が「いまどこを弾いているか」をすぐ見つけられる
- 2番が1番と同じコードなら、そうわかるように書いておくと親切
3. イントロ・間奏は小節で書く
歌詞のないイントロや間奏は、1小節ごとに区切って書くと、何小節弾けばいいかがはっきりします。
【イントロ】
| C | G | Am | F |
| C | G | F G | C |
- 1小節に2つのコードがあるときは、
| F G |のように同じ箱に並べる - くり返しは
×2のように書く
小節の記号の読み方は「コード譜の読み方入門」で解説しています。弾く人がこれを読めるように書くのが目標です。
4. キーとカポを書く
譜面の最初に、原曲のキーと、カポの位置を必ず書いておきます。
- 例:「原曲キー:E♭/カポ3(C の形で弾く)」
- 弾く人が、自分の声に合わせてキーを変えるときの手がかりになる
カポをどこに付ければ弾きやすいかは「カポの使い方と位置の決め方」の早見表を参考にしてください。
5. コードの長さ(拍)を書くと、もっと親切
コードの位置だけでなく、何拍鳴らすかまで書いておくと、リズムがわからない人でも迷わず弾けます。
- 歌詞の少ない行で、コードを長く伸ばすところ
- 1小節の途中でコードが変わるところ
- 拍子が変わるところ(4拍子の曲に、2拍だけの小節が入るなど)
は特に、長さが書いてあると助かります。
6. コードの表記をそろえる
同じ譜面の中で、表記がばらばらにならないようにします。
- シャープかフラットかをキーに合わせてそろえる(キー E♭ の曲なら A♭、キー E の曲なら G#)
- M7 を「M7」「maj7」「△7」のどれで書くか、1つに決める
- 分数コードは「C/E」と「C on E」のどちらかにそろえる
コード記号の意味は「コードの種類と読み方一覧」にまとめています。
7. 難しすぎるコードは「弾きやすさ」とのバランスで
原曲に忠実に書くと、テンションコードや分数コードだらけになることがあります。
- 弾き語りの譜面なら、響きに大きく関わらないテンションは省くのも一つの考え方
- 逆に、曲の印象を決める大事なコード(分数コードのベースの動きなど)は残す
- どちらの方針で書いたか、譜面の最初にひとこと書いておくと親切(例:「弾き語り向けに簡略化しています」)
8. 仕上げに「自分で弾いて」確かめる
書き終えたら、その譜面だけを見て、最初から最後まで弾いてみます。
- 原曲と合わせて弾いて、ずれるところはないか
- 2番やラストのサビで、コードが変わっているところはないか(転調など)
- 譜面を見て、一瞬でも「どこだっけ?」となる場所はないか
歌詞の扱いに注意
市販の曲のコード譜には、歌詞が入ります。歌詞を公開すると著作権の問題が関わるので、自分のブログや SNS で公開するときは注意が必要です。公開先の選び方と著作権の基本は「耳コピしたコード譜はどこで公開する?」にまとめています。
LimeNote のエディタで書いてみる
コード譜サービス LimeNote では、耳コピした譜面を作ってくれる人を募集しています。
LimeNote のエディタは、この記事で紹介した書き方をそのまま使えます。
【サビ】のような見出しで、セクションを分ける[C]うさぎのように、歌詞の中にコードを入れる[G:8]のようにコロンのあとに数字を書くと、そのコードを何拍鳴らすかを入れられる。行のコードすべてに長さが入っていると、閲覧画面に小節の箱が表示される
作った譜面には、あなたの名前のクレジットが必ず表示されます。
- コード譜エディタを試す(登録なしでブラウザで試せます)
- 譜面をつくる人の募集ページ
まとめ
- コードは切り替える文字の真上に、1文字単位で正確に
- セクションで区切り、イントロ・間奏は小節で書く
- キーとカポを最初に書き、できればコードの長さ(拍)も
- 表記をそろえ、最後に自分で弾いて確かめる