ギターのストロークパターン入門|弾き語りで使える基本のリズム
コードを押さえられるようになったら、次にぶつかるのが右手のリズムです。コード譜にはコードは書いてあっても、どんなリズムで弾けばいいかはたいてい書いてありません。
この記事では、弾き語りでよく使うストローク(ジャカジャカ弾き)のパターンを、簡単なものから順に紹介します。
記号の見方
この記事では、次の記号を使います。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| ↓ | ダウンストローク(上から下へ弾く) |
| ↑ | アップストローク(下から上へ弾く) |
| ・ | 弦に当てずに、手だけ振る(空ピッキング) |
1小節を「1 と 2 と 3 と 4 と」と数え、数字のところをダウン、「と」のところをアップで弾くのが基本です。
いちばん大事なコツ:腕は止めずに振り続ける
パターンを覚える前に、いちばん大事なことがあります。それは、右腕は一定のリズムで、上下にずっと振り続けることです。
- 数字(1・2・3・4)では腕が下に動く
- 「と」では腕が上に動く
弾かない場所でも、腕は止めずに振り、弦に当てないだけにします。これを空ピッキングといいます。腕の振りが一定なら、どんなパターンでもリズムが崩れません。
パターン1:4分のダウンストローク
1 と 2 と 3 と 4 と
↓ ・ ↓ ・ ↓ ・ ↓ ・
1拍に1回、ダウンだけで弾きます。いちばんシンプルなパターンです。
- まずはこれで、コードチェンジしながら止まらずに弾く練習をする
- ゆったりしたバラードの1番の出だしなど、実際の曲でもよく使う
パターン2:8ビート(ダウン・アップを全部)
1 と 2 と 3 と 4 と
↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑
腕の振りをすべて弦に当てるパターンです。アップストロークは軽く、1〜3弦あたりを弾くくらいで十分です。
パターン3:弾き語りの定番パターン
1 と 2 と 3 と 4 と
↓ ・ ↓ ↑ ・ ↑ ↓ ↑
「ジャン・ジャカ・(ッ)カ・ジャカ」と口で言いながら弾くと覚えやすい、弾き語りでいちばんよく使われるパターンです。3拍目のダウンを空ピッキングにするのがポイントで、これでリズムに「はずみ」が生まれます。
J-POP のミディアムテンポの曲なら、まずこのパターンを当てはめてみると、たいていの曲でそれらしく聞こえます。
パターン4:16ビート
テンポの速い曲や、ノリのいい曲では、1拍を4つに分けて数える16ビートを使います。
1 い と え 2 い と え 3 い と え 4 い と え
↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑
8ビートの倍の速さで腕を振ります。全部を弾くとうるさくなるので、実際には次のようにところどころ空ピッキングにします。
1 い と え 2 い と え 3 い と え 4 い と え
↓ ・ ↓ ↑ ・ ↑ ↓ ↑ ↓ ・ ↓ ↑ ・ ↑ ↓ ↑
16ビートは慣れるまで難しいので、ゆっくりのテンポから、メトロノームに合わせて練習しましょう。
パターン5:3拍子(ワルツ)
1小節が3拍の曲(ワルツ)は、「1 と 2 と 3 と」と数えます。
1 と 2 と 3 と
↓ ・ ↓ ↑ ↓ ↑
1拍目を強く、2・3拍目を軽く弾くと、3拍子らしい揺れが出ます。唱歌の「故郷(ふるさと)」も3拍子の曲です。
アルペジオ:1本ずつ弾く
しっとりした曲では、ストロークではなく、弦を1本ずつ順番に弾くアルペジオもよく使います。
1 と 2 と 3 と 4 と
ベ 3弦 2弦 1弦 2弦 3弦 2弦 1弦
「ベ」はコードのいちばん低い音(ルート)を弾く弦です。C なら5弦、G なら6弦、D なら4弦を弾きます。
曲に合うパターンの選び方
| 曲の雰囲気 | おすすめのパターン |
|---|---|
| ゆったりしたバラード | 4分ダウン、アルペジオ |
| ミディアムテンポの J-POP | 弾き語りの定番パターン |
| 明るく速い曲・ロック | 8ビート |
| ノリのいい曲・ファンキーな曲 | 16ビート |
| 3拍子の曲 | ワルツ |
1曲の中でパターンを変えるのも効果的です。たとえば、Aメロは4分ダウンやアルペジオで静かに、サビは定番パターンや8ビートで盛り上げる、という具合です。
練習のコツ
- 口で数えながら弾く:「1 と 2 と」と声に出すと、リズムがずれにくい
- 最初はコード1つで:右手のパターンに慣れてから、コードチェンジを入れる
- メトロノームを使う:最初はゆっくり(BPM 60〜70)から始める
- 原曲を聞いてまねる:ギターの音がはっきり聞こえる曲で、リズムをまねてみる
コードを何拍伸ばすかは、コード譜の小節の区切りを見るとわかります。見方は「コード譜の読み方入門|小節・拍・コードを伸ばす長さの見方」で解説しています。
小節が見える譜面で練習する
ストロークのリズムは、コードが何拍続くかがわかっていると、ぐっと合わせやすくなります。
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まとめ
- 右腕は一定のリズムで振り続け、弾かないところは空ピッキング
- まずは4分ダウン、次に弾き語りの定番パターン(↓・↓↑・↑↓↑)
- 速い曲は8ビート・16ビート、3拍子はワルツ、しっとりした曲はアルペジオ
- 口で数えながら、ゆっくり練習する