耳コピ・コード検出アプリ比較:Chordify / Moises / Chord ai

· LimeNote 編集部

弾きたい曲の譜面が、どのサイトにも載っていない——。新しい曲やインディーズの曲、カバーしたい洋楽のマイナーな曲では、よくあることです。

そんなときに役立つのが、曲の音源からコードを自動で推定してくれるアプリです。この記事では、代表的な3つのアプリ Chordify・Moises・Chord ai を比べて、どう使い分ければいいかを整理します。

この記事について この記事は、コード譜サービス「LimeNote」の運営チームが書いています。機能は 2026年11月時点で、各アプリの公式ヘルプやストア掲載情報をもとに確認した内容です。料金は地域・ストア・セールで大きく変わり、確認できた数字も情報源によってばらついていたため、この記事では金額を載せていません。インストール前に App Store / Google Play で確認してください。

先に結論

こんな人 おすすめ
有名な曲のコードを手軽に知りたい Chordify
耳コピの練習・ボーカルや楽器を消して練習したい Moises
お店で流れている曲・目の前の演奏からコードを知りたい Chord ai

どのアプリも完璧ではありません。「答え」ではなく「下書き」として使い、最後は自分の耳で確かめるのがコツです。

比較表

Chordify Moises Chord ai
主な機能 曲を選ぶとコードを表示 音源の分離(ボーカル・ギターなど)+コード検出 読み込んだ曲やマイクの音からコードを推定
無料でできること 基本的なコード表示 コード検出は曲の最初の1分まで 基本的なコード(メジャー・マイナー・7th など)の推定
有料で増えること 移調(キー変更)・テンポの変更・広告なし・MIDI や PDF の書き出しなど コード検出の制限なし・分離の種類が増えるなど 複雑なコード・分数コードの推定など

※ 無料・有料の範囲は、各アプリの公式ページとストアの説明(2026年11月時点)による。変わることがあります。

Chordify(コーディファイ)

有名な曲のコードを、いちばん手軽に知れるアプリです。曲を検索して選ぶと、コードが表示され、再生に合わせてコードが進んでいきます。

良いところ

  • 操作がシンプルで、すぐ使える
  • 再生に合わせてコードが進むので、一緒に弾きやすい
  • ギター・ウクレレ・ピアノ・マンドリンの押さえ方を表示できる(無料)

気になるところ

  • 移調(キー変更)やテンポの変更は有料(Premium)の機能
  • 自動推定なので、細かいコードは簡略化されたり、間違えたりする

こんな人に:まずはざっくりコードを知りたい人。

Moises(モイセス)

もともとは、曲からボーカルやギター、ドラムなどを分離するアプリとして有名です。コード検出の機能もあり、耳コピの練習道具として優秀です。

良いところ

  • ボーカルだけ消す、ベースだけ聞く、といった分離ができる。ベースの音が聞き取りやすくなると、コードの判断がぐっと楽になる
  • 再生速度やキー(ピッチ)を変えられる
  • BPM の検出やメトロノーム、セットリストの機能もある

気になるところ

  • 公式サイトによると、無料プランのコード検出は曲の最初の1分まで。曲全体を見るには有料プラン(Premium / Pro)が必要
  • 自分で音源ファイルを用意する必要がある

こんな人に:耳コピを本格的にやりたい人、カラオケ音源のように歌を消して練習したい人。

Chord ai(コード エーアイ)

音声ファイルや YouTube などから読み込んだ曲や、マイクで拾った音からコードを推定するアプリです。マイクなら、リアルタイムでコードが表示されます。

良いところ

  • 目の前で誰かが弾いている曲や、お店で流れている曲でも試せる
  • 無料版でも、メジャー・マイナー・7th などの基本的なコードは推定できる

気になるところ

  • 複雑なコード(9th・13th など)や分数コードの推定は有料の Pro の機能
  • 名前の似ている別のアプリがあるので、インストールするときは開発元(Nomad AI OU)を確認する

こんな人に:その場で流れている曲のコードを知りたい人。

自動検出がよく間違えるポイント

どのアプリにも共通する、間違えやすいポイントを知っておくと、直すのが楽になります。

  1. メジャーとマイナーの取り違え:音が厚い曲や、ボーカルが目立つ部分で起きやすい
  2. 分数コード(オンコード):「C/E」のようにベースの音が違うコードは、ただの「C」や「Em」になりがち
  3. コードが変わるタイミング:半拍ずれて表示されることがある
  4. 転調:サビで半音上がるような曲では、転調後のコードがおかしくなることがある
  5. キーの表記:「G#」と「A♭」のように、同じ音でも表記がばらばらになることがある

自動検出を「耳コピ」に活かすコツ

  1. まずアプリで全体の流れをつかむ:「この曲は C・G・Am・F が中心だな」とわかるだけで、耳コピの手間が大きく減ります
  2. キーを確かめる:曲の最後のコードや、いちばんよく出てくるコードがキーのヒントになります
  3. 怪しいところだけ耳で確かめる:ギターで実際に弾きながら、合わない部分を直していきます
  4. 譜面に書き残す:直したコードは、歌詞に合わせて譜面にしておくと、次から迷いません

耳で聞き取る手順は「耳コピのやり方:初心者がコード進行を聞き取る手順」で詳しく解説しています。

作った譜面を公開したい人へ

耳コピで仕上げた譜面は、自分だけで使うのはもったいないかもしれません。ただし、市販の曲のコード譜を公開するときは、著作権の扱いに注意が必要です。公開先の選び方は「耳コピしたコード譜はどこで公開する?」にまとめています。

LimeNote では、耳コピした譜面を作ってくれる人を募集しています。作った人の名前は、すべての譜面に表示されます。くわしくは譜面をつくる人の募集ページをご覧ください。

まとめ

  • 手軽にコードを知るなら Chordify、耳コピを本格的にやるなら Moises、その場の音から知るなら Chord ai
  • どれも推定なので間違える。メジャー/マイナー、分数コード、転調は特に要確認
  • アプリは「下書き」。最後は自分の耳とギターで確かめる

参考(2026年11月に確認)


関連記事

ほかの記事