コードチェンジが速くなる練習法|間に合わない・止まる人へ
コードは1つずつなら押さえられる。でも、曲の中で次のコードに切り替えようとすると間に合わない。毎回そこでリズムが止まってしまう——。
コードチェンジは、ギター初心者が上達を実感しにくいところです。でも、練習のしかたを変えるだけで、ぐっと速くなります。この記事では、コードチェンジを速くするための考え方と練習法を紹介します。
遅くなる原因
コードチェンジが遅い人には、だいたい次のような共通点があります。
- 指を1本ずつ置いている:1本目を置いて、2本目を探して……と、順番に動かしている
- 指を弦から大きく離している:次のコードに移るとき、指が弦から何センチも浮いている
- 毎回、指板を見て探している
- 前のコードを最後まで押さえ続けている:次のコードの準備が間に合わない
練習では、これをひとつずつ直していきます。
コツ1:指を「同時に」動かす
コードは、形ごと覚えて、全部の指を同時に置くのが理想です。
練習方法:
- コードを押さえる
- 指を弦から1センチだけ浮かせる(形は崩さない)
- そのまま、もう一度全部の指を同時に置く
- これを10回くり返す
指が形を覚えると、1本ずつ探さなくても、まとめて置けるようになります。
コツ2:共通の指は残す(ピボット)
2つのコードで同じ場所を押さえる指があれば、その指は弦から離さずに残しておきます。残した指を軸にして、ほかの指だけを動かすので、速く正確に切り替えられます。
| 切り替え | コツ |
|---|---|
| C ↔ Am | 人差し指(2弦1F)と中指(4弦2F) |
| Em ↔ E | 中指(5弦2F)と薬指(4弦2F) |
| Am ↔ E | 指の形はそのまま、全部の指を1本ずつ太い弦側へずらす |
C ↔ Am は、薬指を1本動かすだけで切り替えられます。こうした「近いコード」の組み合わせを知っておくと、ずっと楽になります。
コツ3:指をすべらせる
同じ弦の上で移動するときは、指を弦から離さずにすべらせると速く動けます。たとえば、ある指が同じ弦の別のフレットに移るときは、軽く力を抜いて、弦の上をなでるように動かします。
コツ4:次のコードは「早めに」準備する
前のコードを最後の拍まで押さえ続けると、次のコードに間に合いません。前のコードの最後の拍(または最後の半拍)は、手を離して次に向かっていいのです。
その間、右手はストロークを止めずに、開放弦を鳴らしてしまってかまいません。少し音が濁っても、リズムが止まるよりずっと自然に聞こえます。プロのギタリストも、この方法をよく使っています。
練習メニュー
練習1:2つのコードの行き来(1分間チャレンジ)
- 切り替えが苦手な2つのコードを選ぶ(例:C と G)
- タイマーを1分にセットする
- 1分間で、何回切り替えられるかを数える(ストロークは1回ずつ)
- 毎日記録して、回数が増えていくのを確かめる
数字で記録すると、上達がはっきりわかってやる気が続きます。
練習2:メトロノームに合わせる
- メトロノームをBPM 60くらいに設定する
- 4拍ごとに、2つのコードを切り替える
- 止まらずにできたら、2拍ごと、さらに1拍ごとに
- それもできたら、BPM を少しずつ上げる
「止まらない」ことが最優先です。間に合わなかったときも、リズムを止めずに次のコードへ進みましょう。
練習3:曲の中の苦手な切り替えだけを取り出す
好きな曲の中で、いつもつっかえる切り替えがあれば、その2つのコードだけを練習1・2で集中的にくり返します。曲を最初から何度も弾くより、ずっと早く上達します。
それでも間に合わないときの工夫
- 押さえやすい形のコードに変える:F を Fmaj7 にする(「Fコードが押さえられない時の代わりのコードとカポ」)、記号のついたコードを基本形にする(「コードの種類と読み方一覧」)
- カポで押さえやすいキーにする:C・G・D・Em・Am のような近いコードばかりになる位置を探す(「カポの使い方と位置の決め方」)
- テンポを落とす:練習のうちは、原曲より遅くて大丈夫
小節が見えると、切り替えの準備がしやすい
コードチェンジが間に合わない原因のひとつに、次にいつコードが変わるかがわからないことがあります。何拍目で変わるかがわかっていれば、早めに準備できます。
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まとめ
- 指は1本ずつではなく、同時に置く
- 共通の指は残す、同じ弦の移動はすべらせる
- 前のコードの最後は手を離して、次の準備をしていい
- 1分間チャレンジとメトロノームで、毎日少しずつ